シャーシャー野良ネコを懐柔したお話【その5】-去勢手術編-

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前回までのあらすじ

2度のワクチン接種を受け、大変な思いをした福。
寄生虫を駆除しワクチン接種も済み、去勢手術を受けるのに万全な状態となりました。

(第1回⇒ シャーシャー野良ネコを懐柔したお話【その1】)

いよいよ、この日がやってまいりました。
今回は、福の去勢手術について書いていきます。

コロネ

かけだし冒険者。すべてにおいてレベル1のひよっこ。
自然が好き。固い虫が苦手。

なぜ去勢するのか

まず去勢する理由についてですが、1つは生殖器関連の病気の予防
そして、万一脱走した場合の繁殖を防ぐため。
他には、マーキング行為を覚えさせないためや、発情によるストレスの除去なども期待しました。

人の手で勝手に生殖機能を奪うことに、苦悩がまるで無いわけではありませんでしたが、
福とともに暮らしていく未来を真剣に考え、去勢を行うことを決断しました。

去勢の前に

初めての絶食

手術に備え、福は絶食をしなくてはなりませんでした。
麻酔後の嘔吐反応で食物が逆流し、窒息したり誤嚥性肺炎になるのを防ぐためです。

手術前日の夜9時以降は食事を禁止
手術当日は午前7時以降の飲水を禁止

この頃の福は鳴いておねだりすることを覚え、少し甘えん坊になり、
欲が出て食欲も旺盛になっていました。


ただでさえ変化に敏感な福。
おやつやご飯が出ないことに、不安を感じてまた私たちを怖がるのではと、不安になりましたが…。

意外に福は大人しく朝を迎え、キャリーに入れるまでは穏やかな時間を過ごすことができました。

キャリーに入った後はいつものように「ナオン!ナオン!」と悲愴な声を上げていましたが、
ご飯が食べられないことへの戸惑いは、さほど大きくもないようでした。

バイクに乗って

手術後のお迎えもあるので、この日はアシ(バイク)がある夫に福の送迎をお願いしました。
不安を訴えるように鳴き続ける福は、リュック式のキャリーに入れられ夫の背中へ。

慣れないバイクでの移動、中に入れたブランケットでは足りない冬の冷たい風。
福は夫の背中で頻繁にゴソゴソと動き、夫はヒヤヒヤしながら運転したそうです。
(お迎え時にはリュック一面にカイロを貼り、分厚いジャケットをかぶせるという強化がなされました)

手術前検査

手術前に、手術ができる健康状態であるかを調べるため、血液検査をしてもらいました。
この結果次第では去勢手術ができないこともあると聞かされていましたが、
福の場合は問題もなく、手術へと進むことができました。

いよいよ去勢手術へ

手術待ちの福に夫が「福ちゃん、頑張ろうな」と声をかけると、
福は「ニャ~…」と鳴いたそうです。

去勢手術の内容は、陰嚢を切開し、精巣を摘出したのち切開部を縫合するというもの。
日帰りでの手術となり、その後の抜糸も不要で、予後さえよければ再来院の必要はないとのことでした。
(メスの場合ですとお腹を開くのでもっと大変ですね)


ごくごく稀に麻酔で死んでしまうケースもあるらしく、それに関する同意書は提出済み…。
あとは何事もなく手術が終わるのを祈るだけです。

手術は終わり…

お家へ帰ろう

夕方。
朝よりも暖かくなったキャリーリュックで迎えられた福は、まだ麻酔が残っているのかぼうっとしていました。
朝のように動き回ることはなく、それでも少しだけ体勢を変えたりしながら、
夫の背中に大人しく背負われていました。

帰宅後

―なぜか初めてハンモックに鎮座する福―

ぼんやりしたり、眠ったりしながらも、福はワクチン接種の時よりは元気そうにしていました。
手術後は再び絶食となり、手術当日は口を湿らせる程度の少量の水を与えることしかできませんでした。

翌日以降

手術の翌日から少しずつフードを与え、2日ほどかけてもとの量に戻していきました。
福はおいしそうにしっかりとご飯を食べ、順調に回復していきました。

―どこか物憂げな福―


陰嚢付近を異様に気にする、ということもなく、
なにごともなかったかのように振舞ってくれて、私たちはほっとしました。

抗生剤は飲み薬ではなく、長期作用型の注射を病院で打ってもらったので、
投薬の必要もなくおよそ通常通りに生活することができました。

去勢手術は無事に終了!

予後も良く、すぐに元通りに回復した福。
というわけで、無事に手術を乗り越えることができたのです…!
本当に本当によかった!おめでとう!そしてありがとう!

当分、動物病院には行かなくても大丈夫でしょう。

寄生虫駆除にも耐え、ワクチン接種もがんばり、今回も。
本当によく頑張ってくれたと思います。
私もようやく一安心して、穏やかな福との日々を思い描けるようになりました。


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あとがき

去勢も終わり、あとはのんびり暮らしてもらうだけ。
元野良なのだから、家ネコらしく人懐っこくなることは期待しません。

少し距離があるまま、平穏に共生生活が続いていくのだろう。

この時は、そう思っていたのでした――。

つづく。

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